まろんのラーメン道

まろんは自称ラーメンソムリエである。

会社の同僚に連れられて東京は神田の(今は無き)喜多方ラーメン坂内でチャーシュー麺を食べたことに感動したのが始まりだ。それまでは即席麺しか食べてこなかったので、衝撃は大きかった。次にコテコテの天下一品に連れて行ってもらい、ラーメンの奥深さを知ることになる。そこからは坂道を転がるように、ラーメンを食べて続けて来たところ、やがてはラーメンの写真とプレビューを見るだけで味の想像が付くようになった。誠にメタボな異能力である。ここでは、まろんのラーメン道をボヤくとしよう。

美味しいラーメンはどこ?

ラーメンソムリエのまろんは、よくこの質問を受ける。しかし、悲しきかな。まろんは決して答えることはない。何故なら、ラーメンは嗜好品であり、人によって味覚が異なるからだ。人には好き嫌いがある。ニンニクとショウガが苦手な人もいる。魚介を嫌いな人もいる。まろんの奥さんですら、その味覚を推し量ることは難しいのだ。仮に味噌ラーメンで美味しいところがあるかと聞かれても、「スープはアッサリ?コッテリ?味噌の種類は?具材は何を重点するの?チャーシューは豚バラ?それとも肩ロース?トンカツ乗せちゃうとこもあるけど?麺は?西山製麺?それとも浅草開化楼?」とスターバックスで呪文を唱えるかのごとく捲し立てたところで、外国人に道を尋ねられたかのような顔をされる。
よって、まろんの定規で推し図り薦めることは相手にとって失礼である。
強いて言うなら、料理が得意なお店なら答えることができる。ラーメンが抜群に上手くなくても、マスターが料理上手であるかはすぐに分かる。そういうお店は何を頼んでも大抵、美味い。

ただ、まろんからそんな話を聞くぐらいなら、食べログを見た方が情報量も多く正確であるが。。

売れるラーメンとは?

全ての人が満点を出すことはラーメンでなくとも不可能である。ラーメンで三つ星を出すのは容易ではない。となれば、平均点を取るか、特定の人に満点を出すかを選ばなくてはならない。ここで平均点を出すことにしたラーメンは世に言う売れるラーメンとなる。例えば、日高屋の中華そばや、喜多方坂内など、チェーン展開やフランチャイズ展開が盛んなラーメンだ。衝撃的に美味い訳ではないが、普通に誰が食べても美味い。費用対効果の高さも想像に難くない。まさに売れるラーメンだ。
逆に突出した人気を誇る最たる例はラーメン二郎だろう。その尖り具合から、万人受けはしないが、一部の人にはジロリアンという中毒者を生み出すほど至高である。どちらを好むかは人それぞれだが、若い時のまろんは、後者に当たる、私にだけ美味いと感じられるラーメンを探したいと思った。

 そこで、ラーメンデータベースhttps://ramendb.supleks.jp/というサイトを活用して未知なるラーメン開拓に胸を躍らせたものだ。これがラーメンソムリエとしての始まりなのであった。

そして卒業へ...

まろんは何年も掛けたラーメン行脚によって、醤油ラーメン、塩ラーメン、味噌ラーメン、豚骨醤油ラーメン、魚介系ラーメン(まろんは、豚骨ラーメンは基本食べない)などにおいて、(自分の中で)「これ以上美味い店はない」と確信できる店を見つけることができた。

一度、その領域の店を見つけてしまうと、新しい店を開拓しようとしても、その店舗以上の味は、まずありえないと考えてしまう。更に冒頭でも述べたが、写真とプレビューをみるだけで、ある程度の味が想像できるので、店に足を運ぶ必要も無くなってしまった。意気消沈だ。中には想像を絶する味に出会うこともあるだろうが、金銭もなければ時間もないのだ。

猫にも妥協が必要である。そうなると、「ずっと、その店で食べればいいじゃん!」と結論付けられたことで、新たにラーメンを開拓をする必要が無くなった。故に卒業である。

昔ほど頻繁に食べなくなったとはいえ、時折食べることがある。そんなときに、店に入る前に味が分かる異能力はかなり役に立つ。

どんな道でも、ある程度突き詰めてみるのは面白い発見があるものだ。

 ちなみに、ラーメンソムリエと名付けてくれたのはユーモア溢れる同僚である。そのセンスには脱帽である。改めて感謝の意を表したい。

 f:id:jizou2199:20170316131219p:image